小児歯科
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お子さまのむし歯を防ぐために
子どもの歯は大人の歯と比べてとても弱く、しかも自分で適切にケアすることができません。そのため、お子さまはむし歯になるリスクがとても高いのです。
そんなお子さまの歯の健康を守るためには、親御さまの管理やサポートがとても大切です。お子さまの健やかな成長、将来の健康のためにも、歯医者に通ってお口をケアする習慣をつけてあげてください。
朝倉市の歯医者「さとう歯科医院」は、むし歯や歯周病にならない健康的なお口をつくります。お子さまの歯の健康を守るために、親御さまと一緒に全力でサポートいたします。
お子さまの歯について、お口のお悩み、歯並びについてお悩みでしたら、当院にご相談ください。
乳歯と永久歯の違いについて
同じ歯ですが、乳歯と永久歯には違いがあります。
乳歯と永久歯では生えてくる本数が違います。永久歯は28本(親知らずを除く)生えますが、乳歯は20本しか生えません。これは大人に比べて子どものあごが小さいことが関係しています。
また、乳歯は永久歯に比べて歯の表面にあるエナメル質がとても薄く、再石灰化が進んでいないため歯質は軟らかいです。そのため乳歯は永久歯よりもむし歯になりやすく、進行しやすいのが特徴 です。むし歯になりやすい乳歯を守るためにも、毎日のケアや歯医者での定期検診を受けて予防しましょう。
むし歯は遺伝ではなく感染症です
むし歯は親から遺伝するものではなく、原因菌による感染症です。そのため、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中にはむし歯菌はいません。成長していくなかで、親御さまを始め周囲の大人の唾液に含まれるむし歯菌がお口の中に入り感染します。
むし歯菌への感染を完全に避けるのは難しいですが、感染時期をなるべく遅らせられれば、将来的にむし歯にかかるリスクを抑えられます。お子さまのむし歯予防のためにも、箸を共有しない、口移しをしないなど、感染を避ける生活を心がけましょう。
子どもがむし歯になる3つの原因
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原因1:ダラダラ食べや間食が多い
お口の中に糖分が残っている時間が長ければ長いほど、むし歯リスクが高まります。おやつの量や回数が多い、ダラダラと食べ続けてしまうと、お口の中はむし歯になりやすい環境になります。食事や間食は時間を決め、適切な量を摂らせるようにしましょう。そして食べたらブラッシングをする習慣づけをしてむし歯を予防しましょう。
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原因2:ブラッシングがうまくできない
ブラッシングはむし歯予防の基本です。しかし小さいお子さまの場合、自分一人ですみずみまできれいに磨くことは難しいものです。むし歯になりにくいお口の環境にするためにも、必ず親御さまが仕上げみがきをしてあげてください。
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原因3:乳歯は食べかすが溜まりやすい
大人もそうですが、特に子どもは奥歯に食べかすが溜まりやすいものです。乳歯の奥歯にある溝が、深く複雑な形状をしているためです。しっかりブラッシングしたつもりでも、溝の底まで磨ききれず、食べかすが溜まってしまうのです。仕上げみがきで入念に磨いてあげることはもちろんですが、むし歯予防には歯科医院でのシーラントが効果的です。
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むし歯予防にシーラント
シーラントの施術はお子様の口腔健康にとても重要です。永久歯が生え始めた時期は、特に虫歯になりやすい時期です。歯の咬む面のに細かい凹凸部に塗布することで食べ物や細菌の侵入を防、り虫歯のリスクを大幅に減少させることができます。
子どもが歯医者に通うタイミング
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初めての診療は
歯が生え始めたら乳歯の生え始めが歯医者に通う最初のタイミングです。
歯科医師がお子さまのお口を診させていただき、親御さまへはむし歯のメカニズムや口腔ケアについてご説明します。ご家族で予防意識を高めれば、お子さまがむし歯にかかるリスクを大きく抑えられます。また、お子さまも小さいうちから歯医者に通う習慣がつくことでしょう。歯が生え始めましたら、ぜひ当院にお越しください。 -
成長に合わせた
3つのタイミング- 歯が生え始めたら
口腔ケアや生活習慣のアドバイスをさせていただきます。 - 乳歯が生え揃ったら
お子さまの年齢に合わせたブラッシング指導や、親御さまへ仕上げみがきのアドバイスをします。その他、お口の健康につながる習慣について分かりやすくご説明します。 - 永久歯に生え変わり始めたら
歯が生え変わり始める時期は、乳歯と永久歯が同時にお口の中にある混合歯列期といいます。乳歯と永久歯の大きさはちぐはぐでブラッシングもしにくく、むし歯にかかりやすい時期ですのでお口のケアを行っていきます。また、将来の歯並びのためにも、スムーズな生え変わりをサポートします。
- 歯が生え始めたら
口腔ケアの習慣づけ
- 乳幼児期は、ガーゼで軽く歯を磨いてあげましょう。食後の口腔ケアを習慣づけることが大切です。
- 言葉が理解できるようになったら、少しずつ口腔ケアの大切さを教えてあげましょう。
仕上げ磨き
小さいお子さまのブラッシングだけではお口の汚れは取りきれません。
きちんと磨けていない場合がありますので、親御さまが仕上げ磨きでサポートしてあげましょう。
お子さまのクセにも気をつけましょう
お子さまのクセにも気をつけましょう
成長過程の子どもの歯やあごは柔軟性があり、偏った負荷のかかるクセがあると、歯やあごの成長に悪影響をおよぼす可能性があります。お子さまに以下のようなクセがないか確認し、気になるクセがある場合は、早めにやめさせましょう。
- 指しゃぶり:出っ歯・受け口になる
- 噛むクセ(爪噛みなど):歯やあごの成長の妨げになる
- 頬杖をつく:歯やあごの成長の妨げになる
- 舌のクセ(舌で歯を押す・舌が出ている):歯並びが乱れる
- 口呼吸:歯並びが乱れる
小児歯科の診療メニュー
ブラッシング指導
お子さまの歯の成長や歯並びに合わせて、適切なブラッシング方法を指導します。
親御さまには、仕上げ磨きの仕方や歯ブラシの選び方を指導します。
分からないこと、困っていることがあれば、お気軽にご相談ください。
シーラント
生えて間もない奥歯の永久歯(6歳臼歯)には細かな溝が多数あります。
ここは食べカスがたまりやすくむし歯になりやすいところ。
シーラントは、レジン(歯科用プラスチック樹脂)で溝をあらかじめふさぐ処置で、むし歯を防ぐことができます。
フッ素塗布
フッ素には、歯の再石灰化を促す働きがあります。
特に生え変わったばかりの歯は歯質が柔らかくむし歯になりやすいため、フッ素塗布が有効です。
ごく初期のむし歯であれば、フッ素塗布で治ることもあります。
過剰歯の抜歯
永久歯の本数は、親知らずを除いて28本です。
それよりも多く生えてきた歯を「過剰歯(かじょうし)」といいます。
過剰歯は歯並びを乱したり、永久歯の正常な成長を邪魔したりする恐れがあるため、ほとんどのケースで抜歯します。
小児矯正
矯正治療は年齢や成長段階によって治療内容が異なります
矯正治療は年齢によって「小児矯正」と「成人矯正」の2つに分けられます。
小児矯正は中学生くらいまでの子どもが受ける矯正です。成人矯正はそれ以降の大人が受ける矯正のことをいいます。小児矯正はさらに3~12歳くらいまでの「Ⅰ期治療」、12歳以降から始める「Ⅱ期治療」の2つに分けられます。
年齢による区分は便宜的なもので、実際にはお口の状態や成長段階によってどの矯正を行うか決定します。
小児矯正
子どものうちに始める矯正は、あごの成長を利用して無理なく正しい位置に歯を導けます。そのため治療期間が短い、抜歯しなくてすむ場合が多い、痛みが少ないといったさまざまなメリットがあります。また、成長してから歯並びにコンプレックスを抱えることがないため、お子さまの精神的な負担の軽減にもつながります。
小児矯正は、お子さまの発達段階によって使用する装置や治療にかかる期間が異なります。また、お子さまによって最適な治療のタイミングは異なります。
お子さまの歯並びが気になったらお早めにご相談ください。
小児矯正のメリット
- Ⅱ期治療で歯を動かす際に抜歯するリスクが減る
- 子どものコンプレックスを軽減できる
- 噛み合わせが整い、身体のバランスが良くなる
- 正しい舌の位置や動かし方が分かる
- 正しく唇や舌を動せるようになり、成長が促進される
- 頬と舌のバランスが整い、歯並びとともに口元全体がきれいに整う
- 食べ物を正しく飲み込めるようになる
- むし歯・歯周病の改善・予防につながる
小児矯正のデメリット
- お子さまの矯正治療の管理を親御さまが行う必要がある
- 取り外せる装置の場合、効果を得るためにはお子さまの協力が必要
- 装置が邪魔になりブラッシングがしにくくなるので、仕上げみがきを徹底しなければならない
- 永久歯が生え揃うまで管理しなければならない
子どもの矯正治療のタイミングについて
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早期の予防矯正
5歳から永久歯が生え始める6歳くらいまでに始めます。高給筋機能療法やトレーニング用マウスピースを活用して舌や唇のトレーニングを行います。また、拡大装置などを用いて、あごが正しく成長できるようにサポートします。
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Ⅰ期治療
前歯が生え替わる小学校低学年から、永久歯が生え揃いあごの成長目処が立ち始める中学生くらいまでに行います。拡大装置を用いてあごのバランスを整え、歯列を広げて歯が並ぶスペースをつくっていきます。
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Ⅱ期治療
永久歯が生え揃ってあごの成長の目処が立ってから行います。一般的には中学生以降ですが、個人差があるのでお口の状態を見ながら進めます。Ⅱ期治療は成人矯正と同じでワイヤー矯正やマウスピース型矯正により、永久歯を動かして噛み合わせや歯並びを整えます。